製品安全データシート
メタノール
作成日2001年03月12日
改定日2006年02月24日

1.化学物質等及び会社情報
化学物質等の名称: メタノール
製品コード: ○○○
会社名: ○○○○株式会社
住所: 東京都△△区△△町△丁目△△番地
電話番号: 03-1234-5678
緊急時の電話番号: 03-1234-5678
FAX番号: 03-1234-5678
メールアドレス:
推奨用途及び使用上の制限: ホルマリン、酢酸、メチルメタアクリレート、クロロメタン類、メチルアミン、溶剤、PVA、アクリル酸メチル、DMT、エステル基材、香料、その他。

2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性 火薬類 分類対象外
可燃性・引火性ガス 分類対象外
可燃性・引火性エアゾール 分類対象外
支燃性・酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 区分2
可燃性固体 分類対象外
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 区分外
自然発火性固体 分類対象外
自己発熱性化学品 区分外
水反応可燃性化学品 分類対象外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類対象外
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 区分外
健康に対する有害性 急性毒性(経口) 区分5
急性毒性(経皮) 区分外
急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 区分外
急性毒性(吸入:粉じん、ミスト) 分類対象外(粉じん)
急性毒性(吸入:粉じん、ミスト) 分類できない(ミスト)
皮膚腐食性・刺激性 分類できない
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性 区分2A-2B
呼吸器感作性 分類できない
皮膚感作性 分類できない
生殖細胞変異原性 区分外
発がん性 分類できない
生殖毒性 区分1B
特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露) 区分1(中枢神経系、視覚器、全身毒性)
区分3(麻酔作用)
区分3(気道刺激性)
特定標的臓器・全身毒性(反復ばく露) 区分1(中枢神経系、視覚器)
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境に対する有害性 水生環境急性有害性 区分外
水生環境慢性有害性 区分外
ラベル要素
絵表示又はシンボル: 炎 感嘆符 健康有害性
注意喚起語: 危険
危険有害性情報: 引火性の高い液体及び蒸気
飲み込むと有害のおそれ(経口)
強い眼刺激
生殖能又は胎児への悪影響のおそれ
中枢神経系、視覚器、全身毒性の障害
眠気又はめまいのおそれ
呼吸器への刺激のおそれ
長期又は反復ばく露による中枢神経系、視覚器の障害
注意書き: 【安全対策】
すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
使用前に取扱説明書を入手すること。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
熱、火花、裸火、高温のもののような着火源から遠ざけること。-禁煙。
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用すること。静電気放電や火花による引火を防止すること。
個人用保護具や換気装置を使用し、ばく露を避けること。
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
【救急処置】
火災の場合には適切な消火方法をとること。
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
眼に入った場合:水で数分間、注意深く洗うこと。コンタクトレンズを容易に外せる場合には外して洗うこと。
皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。
皮膚(又は毛髪)に付着した場合:直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぐこと、取り除くこと。
ばく露又はその懸念がある場合:医師の診断、手当てを受けること。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
気分が悪い時は、医師の診断、手当てを受けること。
【保管】
容器を密閉して涼しく換気の良いところで施錠して保管すること。
【廃棄】
内容物や容器を、都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること。
国/地域情報:

3.組成、成分情報
物質
化学名又は一般名: メタノール(Methanol)
別名: メチルアルコール(Methyl alcohol)
木精(Wood alcohol)
化学式: CH4O
化学特性
(化学式又は構造式):
CAS番号: 67-56-1
官報公示整理番号(化審法・安衛法): (2)-201
分類に寄与する不純物及び安定化添加物: 情報なし
濃度又は濃度範囲: 99%以上

4.応急措置
吸入した場合: 被災者を新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
医師の手当、診断を受けること。
皮膚に付着した場合: 皮膚を速やかに洗浄すること。
医師の手当、診断を受けること。
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する前に洗濯すること。
目に入った場合: 水で数分間、注意深く洗うこと。次に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
眼の刺激が持続する場合は、医師の診断、手当てを受けること。
飲み込んだ場合: 医師の手当、診断を受けること。
口をすすぐこと。
予想される急性症状及び遅発性症状: 咳、頭痛、めまい、息切れ、嘔吐、下痢、腹痛、意識喪失。
症状は遅れて発現することがあり、医学的な経過観察が必要である。
最も重要な兆候及び症状:
応急措置をする者の保護: 救助者は、状況に応じて適切な保護具を着用する。

5.火災時の措置
消火剤: 小火災:二酸化炭素、粉末消火剤、散水、耐アルコール性泡消火剤
大火災:散水、噴霧水、耐アルコール性泡消火剤
使ってはならない消火剤: 棒状注水
特有の危険有害性: 極めて燃え易い、熱、火花、火炎で容易に発火する。
加熱により容器が爆発するおそれがある。
火災によって刺激性、毒性、又は腐食性のガスを発生するおそれがある。
引火性の高い液体及び蒸気。
特有の消火方法: 散水によって逆に火災が広がるおそれがある場合には、上記に示す消火剤のうち、散水以外の適切な消火剤を利用すること。
引火点が極めて低い:散水以外の消火剤で消火の効果がない大きな火災の場合には散水する。
危険でなければ火災区域から容器を移動する。
移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却する。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却する。
消火を行う者の保護: 消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護衣を着用する。

6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置: 漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域として隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
作業者は適切な保護具(8.ばく露防止及び保護措置の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触やガスの吸入を避ける。
適切な防護衣を着けていないときは破損した容器あるいは漏洩物に触れてはいけない。
漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の高い、不浸透性の保護衣を着用する。
風上に留まる。
低地から離れる。
密閉された場所に立入る前に換気する。
環境に対する注意事項: 河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように注意する。
環境中に放出してはならない。
回収、中和: 少量の場合、乾燥土、砂や不燃材料で吸収し、あるいは覆って密閉できる空容器に回収する。後で廃棄処理する。
少量の場合、吸収したものを集めるとき、清潔な帯電防止工具を用いる。
大量の場合、盛土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いて回収する。
大量の場合、散水は、蒸気濃度を低下させる。しかし、密閉された場所では燃焼を抑えることが出来ないおそれがある。
封じ込め及び浄化の方法・機材: 危険でなければ漏れを止める。
漏出物を取扱うとき用いる全ての設備は接地する。
蒸気抑制泡は蒸発濃度を低下させるために用いる。
二次災害の防止策: すべての発火源を速やかに取除く(近傍での喫煙、火花や火炎の禁止)。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。

7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策: 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の設備対策を行い、保護具を着用する。
局所排気・全体換気: 『8.ばく露防止及び保護措置』に記載の局所排気、全体換気を行なう。
安全取扱い注意事項: すべての安全注意を読み理解するまで取扱わないこと。
周辺での高温物、スパーク、火気の使用を禁止する。
容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、又は引きずるなどの取扱いをしてはならない。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
眼に入れないこと。
接触、吸入又は飲み込まないこと。
屋外又は換気の良い区域でのみ使用すること。
接触回避: 『10.安定性及び反応性』を参照。
保管
技術的対策: 保管場所は壁、柱、床を耐火構造とし、かつ、はりを不燃材料で作ること。
保管場所は屋根を不燃材料で作るとともに、金属板その他の軽量な不燃材料でふき、かつ天井を設けないこと。
保管場所の床は、床面に水が浸入し、又は浸透しない構造とすること。
保管場所の床は、危険物が浸透しない構造とするとともに、適切な傾斜をつけ、かつ、適切なためますを設けること。
保管場所には危険物を貯蔵し、又は取り扱うために必要な採光、照明及び換気の設備を設ける。
保管条件: 熱、火花、裸火のような着火源から離して保管すること。-禁煙。
酸化剤から離して保管する。
容器は直射日光や火気を避けること。
容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
施錠して保管すること。
混触危険物質: 『10.安定性及び反応性』を参照。
容器包装材料: 消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を使用する。

8.ばく露防止及び保護措置
管理濃度: 200ppm
許容濃度(ばく露限界値、生物学的ばく露指標):
日本産衛学会(2005年版) 最大許容濃度 200ppm 260mg/m3
ACGIH(2005年版) TLV-TWA 200ppm skin;BEI
TLV-STEL 250ppm skin;BEI
設備対策: 製造業者が指定する防爆の電気・換気・照明機器を使用すること。
静電気放電に対する予防措置を講ずること。
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安全シャワーを設置すること。
空気中の濃度をばく露限度以下に保つために排気用の換気を行なうこと。
高熱取扱いで、工程でミストが発生するときは、空気汚染物質を管理濃度以下に保つために換気装置を設置する。
保護具
呼吸器の保護具: 適切な呼吸器保護具を着用すること。
手の保護具: 製造業者が指定する保護手袋を着用すること。
眼の保護具: 製造業者が指定する眼の保護具を着用すること。
保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡型、ゴーグル型)
皮膚及び身体の保護具: 製造業者が指定する顔面用の保護具を着用すること。
衛生対策: 取扱い後はよく手を洗うこと。

9.物理的及び化学的性質
物理的状態、形状、色など: 無色液体 14)
臭い: 特徴的な臭気 4)
pH: データなし
融点・凝固点: -98℃(融点) 14)
沸点、初留点及び沸騰範囲: 65℃(沸点) 14)
引火点: 12℃(密閉式) 14)
爆発範囲: 下限  5.5vol%、上限 44vol% 14)
蒸気圧: 12.3kPa(20℃) 14)
蒸気密度(空気 = 1): 2.1 14)
比重(密度): 0.7915 (20℃/4℃) 2)
溶解度: 可溶 (水) 2)
エタノール、エーテル、ベンゼンに可溶 2)
オクタノール/水分配係数: log Pow = -0.82/-0.66 14)
自然発火温度: 464℃ 14)
分解温度: データなし
臭いのしきい(閾)値 データなし
蒸発速度(酢酸ブチル = 1): データなし
燃焼性(固体、ガス):  該当しない
粘度: 0.61mPa・s (20℃) 48)

10.安定性及び反応性
安定性: 通常の条件においては、安定である。
危険有害反応可能性: 酸化剤と激しく反応し、火災、爆発の危険をもたらす。
過酸化水素と混触したものは、衝撃により爆発する。
避けるべき条件: 加熱。
混触危険物質: 酸化剤、過酸化水素。
危険有害な分解生成物: 加熱分解により一酸化炭素、ホルムアルデヒドを生じる。

11.有害性情報
急性毒性: 経口 ラット LD50 6200mg/kg 35), 10), 20), 8)
経口 ラット LD50 9100mg/kg 35), 8)
経口 ラット LD50 12900mg/kg 35), 20), 8)
経口 ラット LD50 13000mg/kg 35), 10), 8)
経皮 ウサギ LD50 15800mg/kg 20), 8)
吸入(蒸気) ラット LC50 >22500ppm/8H 35), 8), 24)
飲み込むと有害のおそれ(区分5)
皮膚腐食性・刺激性: ウサギを用いた試験で24時間ばく露後に脱脂作用により中等度の刺激性がみられたとの記述がある一方で、ウサギに20時間閉塞適用した別の試験では刺激性がみられなかったとの記述があり 20)、4時間以内のばく露による試験データが得られなかった。
眼に対する重篤な損傷・眼刺激性: EHC、DFGOT及びPATTYに、ウサギを用いた試験で軽度ないし中等度の眼刺激性が認められたとの記述があるが 35), 20), 8)、回復性については明らかな記述がないこと、及びヒトで角膜の障害、強度の結膜浮腫が一過性に認められている 20)
強い眼刺激(区分2A-2B)
呼吸器感作性又は皮膚感作性: 呼吸器感作性:情報なし
皮膚感作性:ヒトの皮膚ばく露例でアレルギー性接触皮膚炎の報告があるとの複数の文献を引用した記述 8) はあるが、具体的な症例に関する記述はない。一方、モルモットを用いたMagnusson-Kligman maximization testで感作性は認められなかったとの記述がある 35), 20)
生殖細胞変異原性: マウス赤血球を用いる小核試験で陰性の結果がある 35), 20), 8)
発がん性: 情報なし
生殖毒性: 妊娠ラット及びマウスを用いた経口及び吸入ばく露試験で胎児奇形又は胎児死亡の増加が認められたとの記述があるが 35), 10), 20), 8)、信頼性のあるヒトばく露例のデータがない。雄ラットでテストステロン濃度の低下又は精巣変性がみられたとの記述があるが 35), 20), 8)、これとは逆に、雄の生殖器系への影響は認められないとの記述もあり、雄の生殖能力に対する影響は明らかではない。
生殖能又は胎児への悪影響のおそれ(区分1B)
特定標的臓器・全身毒性
(単回ばく露):
ヒトで急性経口又は吸入ばく露により中枢神経系の抑制及び視覚器障害がみられるとの記述 35), 10), 20), 8), 30)(EHC、ACGIH、DFGOT、PATTY及び産衛学会勧告)や、ヒトばく露例で代謝性アシドーシスがみられるとの記述 10), 20)(ACGIH及びDFGOT)から、標的臓器は中枢神経系、視覚器及び全身毒性とした。
ラット、マウス、アカゲザル等で麻酔作用が認められた 35), 8)
ラット反復吸入ばく露試験で気道刺激性がみられたとの記述 35), 8)、及びヒトで粘膜刺激症状がみられるとの記述 35) がある。
中枢神経系、視覚器、全身毒性の障害(区分1)
過剰ばく露の徴候及び症状は、眠気及び意識喪失等の中枢神経系作用のことがある。
眠気又はめまいのおそれ(区分3)
麻酔作用を有する。
呼吸器への刺激のおそれ(区分3)
特定標的臓器・全身毒性
(反復ばく露):
ヒトの長期ばく露例で中枢神経系の抑制及び視覚器障害がみられたとの記述 35), 10), 20) から、標的臓器は中枢神経系及び視覚器とした。
長期又は反復ばく露による中枢神経系、視覚器の障害(区分1)
吸引性呼吸器有害性: 情報なし

12.環境影響情報
水生環境急性有害性:
甲殻類 ブラインシュリンプ LC50 900.73mg/L/24H 35)
水生環境慢性有害性: 難水溶性でなく(水溶解度=1.00×106mg/L 50) )、急性毒性が低い

13.廃棄上の注意:
残余廃棄物: 廃棄においては、関連法規ならびに地方自治体の基準に従うこと。
都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者、もしくは地方公共団体がその処理を行っている場合にはそこに委託して処理する。
廃棄物の処理を委託する場合、処理業者等に危険性、有害性を充分告知の上処理を委託する。
汚染容器及び包装: 容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って適切な処分を行う。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去すること。

14.輸送上の注意
国際規制
海上規制情報 IMOの規定に従う。
UN No.: 1230
Proper Shipping Name: METHANOL
Class: 3
Sub Risk: 6.1
Packing Group: II
Marine Pollutant: Not applicable
航空規制情報 ICAO/IATAの規定に従う。
UN No.: 1230
Proper Shipping Name: METHANOL
Class: 3
Packing Group: 6.1
国内規制 II
陸上規制情報 消防法の規定に従う。
海上規制情報 船舶安全法の規定に従う。
国連番号: 1230
品名: メタノール
クラス: 3
福次危険: 6.1
容器等級: II
海洋汚染物質: 非該当
航空規制情報 航空法の規定に従う。
国連番号: 1230
品名: メタノール
クラス: 3
等級: II
特別の安全対策 危険物は当該危険物が転落し、又は危険物を収納した運搬容器が落下し、転倒もしくは破損しないように積載すること。
危険物又は危険物を収納した容器が著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬すること。
危険物の運搬中、危険物が著しく漏れる等災害が発生するおそれがある場合には、災害を防止するための応急措置を講ずると共に、もよりの消防機関その他の関係機関に通報すること。
輸送に際しては、直射日光を避け、容器の破損、腐食、漏れのないように積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
重量物を上積みしない。
食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
移送時にイエローカードの保持が必要。

15.適用法令
労働安全衛生法: 名称等を通知すべき有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)(政令番号 第557号)
危険物・引火性の物(施行令別表第1第4号)
第2種有機溶剤等(施行令別表第6の2・有機溶剤中毒予防規則第1条第1項第4号)
名称等を表示すべき有害物(施行令第18条)
労働基準法: 疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第4号)
毒劇物取締法: 劇物(法第2条別表第2)
消防法: 第4類引火性液体、アルコール類(法第2条第7項危険物別表第1)
船舶安全法: 引火性液体類(危規則第2,3条危険物告示別表第1)
航空法 : 引火性液体(施行規則第194条危険物告示別表第1)

16.その他の情報
参考文献
1) ICSC (2002)
2) Merck (Access on Oct 2005)
3) IMDG (2004)
4) ホンメル (1991)
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6) HSDB (2005)
7) Lange (16th, 2005)
8) PATTY (4th, 1994)
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10) ACGIH (2001)
11) RTECS (2005)
12) HSPS (2001)
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27) CaPSAR (1999)
28) SIAR (1997)
29) SAX (11th, 2004)
30) 産衛学会勧告 (1986)
31) 有機化合物辞典
32) IRIS (2003)
33) 環境省リスク評価第3巻 (2004)
34) ALGY学会(感)物質リスト(案)p95
35) EHC EHC 196 (1997)
36) EU-Annex I
37) Gangolli (2nd, 1999)
38) NICNAS (1994)
39) NTP TR490 (1999)
40) IARC (1977, 1999)
41) J Occup Health 45:137-139 (2003)
42) Eur Respr J. 25(1):201-204 (2005)
43) CICAD 3 (1998)
44) NTP TOX-49 (2004)
45) 危険物DB (第2版, 1993)
46) IARC (Access on Oct 2005)
47) 溶剤ポケットブック (1996)
48) Ullmanns (E) (5th, 1995)
49) IRIS (Access on Aug 2005)
50) PHYSPROP Database
災害事例
(1) ジメチルホルムアミド製造工場で、メタノール回収工程の回収効率をよくするための改造工事を行う際、管内のメタノールの除去が不完全であったため、溶接作業の火花から引火爆発した。
(2) 500Lのガラスライニング反応槽で水とメタノールの混合液を加圧・加熱していたところ、照明窓ガラスが破損、蒸気が噴出し照明器具を破壊し、そのスパークで引火爆発した。
(3) ポバールサイロの故障箇所を溶接作業中に、ポバール(ビニロンの原料)のメタノールに引火爆発し、作業員6名中4名が被災した。
(4) ポリプロピレン製造ヤードで、触媒用メタノールのタンクから漏洩し、これに自動車のスパークで引火し、次いでタンク付近のエチレンオキサイド用の加熱炉が爆発した。
(5) メスシリンダー中で臭素とメタノールを混合したところ急に発熱沸騰してメスシリンダーより噴出した。
(6) フェノール樹脂製造用の釜の補修作業を行うため、釜の内部を換気後、内部の樹脂をへらで剥がす作業を行っていたところ釜に残留していたメタノールを吸入し被災した。
※この件に関するお問い合わせは、技術支援部 化学物質管理支援センター(03-3452-6377)までお願いいたします。